ドコモとアマゾンの協力関係はうまくいくのか

ドコモが大盤振る舞い、アマゾンとの協業の行き着く先は格安SIMサービス?
 NTTドコモは新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」の契約者を対象に、アマゾンジャパンの有料会員サービス「Amazon プライム」の利用権(1年分)を付与するキャンペーンを2019年12月に始めた。今回の協業はアマゾン側が一方的に有利に見え、残念な気持ちだけが残った。

日経VTECHで上記の記事を読みこれはアマゾンにとってはおいしい話ですけれども、ドコモにとってはうま味の少ないキャンペーンなのではないかと思いました。

日経TECHのこの記事を書いている記者も、

ふに落ちないのは、今回の協業でアマゾン側が一方的に有利に見えることだ。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00687/120200021/?P=1

と書いています。

私も同じ考えで、新料金プランである「ギガホ」「ギガライト」の契約者数を増やすためにそのプランの対象者への特典を付けるということは、費用対効果の意味ではあまり効果がないのではないかと思います。

下記の画像は「ギガホ」と「ギガライト」の料金です。

ただし条件があって、

  • 家族で3回線以上ドコモを使用していること
  • 「dカードお支払割※3」または「2年定期契約※4」適用後の料金
  • ギガホの場合の月額料金(4,980円)は最大6か月間のみの料金であること
NTTドコモの新料金プラン「ギガホ」説明画面
NTTドコモの「ギガホ」
NTTドコモの10月からの新料金プラン「ギガライト」詳細ページ
「ギガライト」

家族で3回線以上ドコモを利用していない場合の各プランの料金は以下画像です。

「dカードお支払割※3」または「2年定期契約※4」が適用されない場合の料金と適用される場合の料金です。

家族で3回線以上ドコモを利用していない場合のギガホの料金です。「dカードお支払割※3」または「2年定期契約※4」適用後の料金です。
家族で3回線以上ドコモを利用していない場合のギガホの料金
ギガライトの契約データ通信量別の料金です。「dカードお支払割※3」または「2年定期契約※4」適用後の料金です。
家族で3回線以上ドコモを利用していない場合の ギガライトの契約データ通信量別の料金
ギガホ | 料金・割引 | NTTドコモ
【2019年10月1日提供開始】解約金0円のプランを大幅値下げ!さらにdカードのお支払いなら2年契約と同じ料金に!「ギガホ」は30GBまでのデータ通信と通話とセットで3,980円で使えるプラン。速度制限後も最大1Mbpsで利用できる快適なプランです。
ギガライト | 料金・割引 | NTTドコモ
【2019年10月1日提供開始】解約金0円のプランを大幅値下げ!さらにdカードのお支払いなら2年契約と同じ料金に!「ギガライト」は通話とデータ通信がセットのプラン。その月のデータ使用量に応じて1~7GB分の料金、1,980円~をお支払いいただく無駄のないプランです。

ドコモ以外の利用者にドコモへ乗り換えてもらう策としては、アマゾンのプライム会員費一年分というのは4,900円であり、しかも一年分ですから大した額の特典ではありませんのでこれだけで他社の利用者がドコモに乗りかえるとは思えません。

そして買い物で日ごろ楽天市場を利用している人にとっては利するところが少なく、携帯電話会社をドコモに変えようと思うまでの特典ではないように思います。

このキャンペーンで一番おいしい思いをするのはなんといってもアマゾンです。何の宣伝費用もキャンペーン費用もかけずに、自社のプライム会員を増やして買い物をしてもらえるのですから、こんなうまい話はありません。

しかも、私も入っていますがアマゾンプライムの会員に既になっている方というのは思ったより多いのではないかと思います。そうした人にとっては何のメリットもありません。

アマゾンプライム会員が買い物で受けられる特典
アマゾンプライム会員が買い物で受けられる特典

記事を書いた記者が書いていましたが、「ギガライト」プランの顧客を「ギガホ」プランに移行させるためのキャンペーンならば効果はあるかもしれないとのことでした。そのためには「ギガホ」へ移行した利用者のみにアマゾンプライム1年分無料の特典を付けるべきとのことでした。

しかしこのようなことも書いていて、ドコモは伝統的に利用者をできる限り(どのプランであろうと)公平に扱おうとする(昔からの体質)ので「ギガホ」だけを対象にして同じ新料金プランである「ギガライト」を外すことはできなかったのではないかとのことでした。

NTTドコモの母体であるNTTは元は旧電電公社ですから体質的に、利用者が過疎地に住んでいて電話回線を引く費用が割に合わなくとも、それを長らくやってきたところですから、利益に関係なくお客さんを公平に扱うという精神が引き継がれているのはわかります。

ですのでこの度のキャンペーンも「ギガホ」と「ギガライト」を両方とも対象にしています。

突然ですが、5G(通信規格の第五世代:ファイブ・ジェネレーション)を解説しているサイトの記事を引用させていただきます。(以下)

なぜ5Gが必要なのか?
スマホでメールやSNSを送ったり、音楽や動画を楽しんだりしている範囲では、現状の4G通信速度でそこまで大きな不満はない。ところが、今後はIoT化が急速に進み、身のまわりのありとあらゆるモノがインターネットに接続することで、トラフィック(通信回線を利用するデータ量)の急増が見込まれる。
たとえば、家庭の中に無数にある各種家電、いつも身に付けるウェアラブルデバイス、自動運転カー、産業用ドローンなどがその代表格。ほかにも、遠隔医療(診断)、遠隔手術、農業用センサー、道路や橋梁の異常検知センサー、セキュリティカメラおよびセンサー、高齢者や子どもの見守り機器、ペットの見守りアイテムなど、例をあげようとすると枚挙にいとまがない。それらの機器がワイヤレスで通信を行うことは間違いなく、そこで本命視されているのが5G通信網というわけだ。また、映像の8K化や立体化など、コンテンツのリッチ化においても、衛生放送や光ケーブルによる伝送はコスト面を含めて限界があるため、5G通信による解決が期待されている。

引用元「 次世代移動通信「5G」って何? 2020年の暮らしはどう変わる? – 価格.comマガジン 」

URLは下記掲載のサイトです。

https://kakakumag.com/pc-smartphone/?id=10188
次世代移動通信「5G」って何? 2020年の暮らしはどう変わる? - 価格.comマガジン
次世代移動通信「5G」が、2020年の実用化を目前に話題です。今回は、5Gが浮上した背景や技術動向、5Gがもたらす未来の生活をご紹介!

今回のNTTドコモのアマゾンとの協業は、来(きた)るべき5G(ファイブ・ジェネレーション(通信規格の第五世代))を前に、通信事業者としてだけではなく、通信事業を中軸として超高速で今までの4Gでは確保できなかった超大容量の回線を使って様々なサービスを利用者に提供するためにNTTドコモが模索そして練習しているというのが私が考えている真相です。

ですので、効果や採算はある程度、度返しで、5G時代への練習と言っては何ですが、この度のアマゾン・プライム一年間無料というキャンペーンもそのための練習だとも考えられます。

アマゾンプライムというサービスでは映画やドラマを観ることもできます。そうした際にデータ通信は不可欠で、屋外で観る場合には主に携帯電話のモバイルデータ通信(携帯電話会社が提供するインターネット通信)が使われます。

多くの人が映画やドラマの配信をモバイルデータ通信で観るという、通信量が増大する環境への対策としても5Gはもってこいです。

何しろ誰も経験したことがない5G(第五世代)というインフラで、データ通信速度が5Gbps(5ギガバイト毎秒)や10ギガバイト毎秒の速度になって、家電製品や自動車、家のドアや窓、家の電話機、照明器具など、あらゆるものにインターネットがつながれて、インターネット経由で操作や確認ができるようになるのですから、これは今まで経験したことのない大変な変化です。

その近い将来起こるであろう変化に備えて、何事も勉強で、NTTドコモもまもなく来(きた)るべき超高速インターネット回線網を利用した多様化サービスの5G時代に備えているのかもしれません。

例えば会社に出勤しようと家の玄関の鍵を閉めて出かけましたが、通勤の途中で本当にカギをかけたかと、ふと心配になったときに、ドアに接続されているインターネット回線経由でスマートフォンからドアの施錠状態を確認できるようになるなどということも十分考えられます。

自動車会社大手のトヨタも、将来的に自動車を売る会社では無くなると言っているそうです。

自動車を主軸として、自動運転やさらなるカーナビの情報の質やできることが増えたりすることも考えられます。更には遠隔操作でラジコンカーのように運転することもできるようになるようです。こうなると、まるで007(ダブル・オー・セブン)のジェームス・ボンドの車のようです。

5G(ファイブ・ジェネレーション(インターネットの第五世代))と言われる時代はどんな時代なのか、まだ本当に体験した人はいません。

アメリカと韓国では5Gが始まったとのことですが、一部の5Gサービスにとどまっており、すべての5Gの能力はまだ使えていない状態です。

下記ユーチューブはオリエンタルラジオの中田敦彦(なかたあつひこ)さんが5Gについて説明している動画です。さすがお笑いのプロだけあって、面白く5Gの時代は今までの4Gまでの時代と何が違うのかについて視聴することができます。

【経済】5Gで世界は変わる!インターネットが普及した時以上の変革が起きる〜前編〜

5Gの普及ですが、本格的に各家庭にまで5G時代が到来するのはまだ先になると思います。インフラは比較的早く出来上がるかもしれませんが、家庭の自動車から、冷蔵庫から、エアコンから、電子レンジから、電灯から、家のドアや窓から、パソコンから、スマホから、テレビから、その他多くのものを5G対応のものに買い替えないとならないからです。

これは相当な出費になりますので、故障して買い替える時まで待たないと、5Gで遠隔操作ができるという理由だけでは、まだ使える家電や自動車などを買い替えることはあまりないことでしょう。(よほどお金持ちでない限りは)

だだし企業の場合は家庭とは事情が違います。5Gを導入することでコスト削減や新しいサービスを提供できるようになるので早く導入した企業は競争相手に差をつけることができる分有利になります。ドコモのように将来に備えて練習することは早ければ早いほど、たくさん練習すればするほど、来るべき5G時代が来た時に有利です。

下記画像はNTTドコモのホームページよりお借りしました。

NTTドコモ・ホームページの5Gに関するページ「5Gって?」
NTTホームページ「5Gって?」
NTTドコモのホームページ「多接続」
5Gによりあらゆるものがインターネットにつなげられる[多接続」

上記二枚の画像はNTTドコモのホームページより拝借しました。

画像の出典元は以下サイトです

5Gとは | NTTドコモ 5G
【docomo 5G】5Gが始まると、今よりタイムラグがなくなり、さらに多くの通信ができ、身の回りのいろいろなものがインターネットにつなげられるようになるんです。

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